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愛媛県の温泉地
四国の中で最も温泉に恵まれているのが愛媛県です。そんな愛媛は、歴史のある温泉が最大の魅力。日本最古の温泉といわれている道後温泉をはじめ、歴史上の人物にゆかりのある温泉など、古くから続く温泉が多くなっています。
■道後温泉
日本最古の温泉として名高い、道後温泉は、松山市の市内に温泉街が作られています。万葉の時代に、すでに文献に登場していた道後温泉は、その周辺の地層から少なくとも紀元前以前に温泉があったことが分かっています。伊予の国という旧国名は、湯の国がなまったものなのだとか。その道後温泉のシンボル、道後温泉本館は、明治時代に建てられた重要文化財でありながら、現役の公衆温泉です。多少入浴料はお高いのですが、その利益は建物保存のために使われています。外湯を思う存分楽しめるところですから、名物の人力車で移動するのも粋です。
■小薮温泉
大洲市肱川町の、小薮川の渓流にある、歴史のある温泉です。旅館は大正時代に作られたという貴重な建物で、有形登録文化財にも指定されています。回り廊下と囲炉裏が特長で、歴史のある温泉宿でありながら、リーズナブルな金額で宿泊できます。古くから地元の人たちに利用されていきた温泉だけあって、素泊まりも可能。古い日本建築が好きな人には、かなりの穴場的な温泉です。
■湯之谷温泉
西条市にある一軒宿です。天智天皇（中大兄皇子の母）が入浴したと伝えられている古い歴史を持つ温泉で、お遍路さんの立ち寄り宿としても便利です。
■湯ノ浦温泉
今治市の白砂清松高台にある温泉です。温泉保養を目的に利用される事が多く、クアハウスもあります。温泉地として整備されたのは近年の事ですが、昔から仏教に熱心だったという、光明皇后ゆかりの湯治場として知られていました。
■権現温泉
松山市にある山間の温泉地で、昔から湯治場として利用されてきた温泉です。ヤクルトスワローズの選手が宿泊していた事でも有名。