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和歌山県の温泉地
和歌山県は火山を持たない県です。ですから温泉はない……というわけではなく、非火山系の温泉があり、中でも紀州・白浜温泉は奈良時代にはすでに歴史に記されています。和歌山の温泉は、マグマによって地下深くで暖められたものと考えられています。今は水のある場所を深く掘れば、どこでもある程度お湯が出ますが、自噴しているというのが和歌山の特長です。
■白浜温泉
西牟婁郡白浜町で、日本書紀に登場する日本三古湯のひとつとして古い歴史を持っています。巨大なホテルやリゾート施設も多く、雰囲気も温泉街というよりは、リゾート地。食べる、遊ぶ、そして温泉を一緒に楽しめる温泉地になっています。
■湯川温泉
東牟婁郡那智勝浦町の、ゆかし潟のほとりに温泉地があります。ゆかし潟は周囲２キロメートルを超える大きな湖で、穏やかで優しい風情を持っています。観光客は比較的少なく、湯治目的の人やリピーターが多い静けさを感じる温泉地です。
■龍神温泉
田辺市龍神村の、日高川に沿って旅館が並んでいます。かなりの山奥にある秘境です。そのなかでひときわ目立つ建物が、上御殿という旅館。初代藩主が湯治用に作らせた建物で、もちろん今も旅館として使われています。昔の建物ですから、多少不便なところはあるものの、お殿様の部屋に泊まる事も可能です。また、美人湯としても有名です。